この記事について
実は去年の6月に、昔からやりたいと思っていたICL手術を受けました!
ICL手術とは眼内レンズを埋め込み視力矯正を図るものです。
手術を受けた当時に周囲の方向けにまとめていたメモがあったのですが、せっかくNotionでブログを書けるようにしたのでブログの方にも記載しておきます。
3行まとめ
- 手術前後に必要な作業が多くそこは大変だった
- 手術後の開けた視界はとても感動だった
- 副作用なども出ているが個人的にはやって良かった
ICL体験記
1. ICL手術前の状況
- 視力は両目とも0.01以下
- 若干の乱視あり
- 常時メガネを着用
- コンタクトレンズにしていた時期もあるが、以下の理由で自然とメガネに戻る
- 毎月の出費
- 目が乾きやすい
- つけっぱなしで寝ること連発
- メガネにはブルーライトカット加工をしていた
- 視界が常に若干のオレンジみ
- コンタクトレンズにしていた時期もあるが、以下の理由で自然とメガネに戻る
2. 手術決定の経緯
- 以下のような要因が重なってモチベがあった
- たまに旅行が好きだが、メガネなことによって楽しみきれないのが悲しかった
- 特に温泉
- メガネがないと何もできない状況に不安を感じていた
- 例: 寝てる時に地震が来てメガネ見失ったらそれだけで死ねるな…
- メガネのサイズが…
- 7,8年使い続けているメガネで、成長(笑)と共にサイズが合わなくなってくる
- 頭痛などの原因になっている自覚があった
- たまに旅行が好きだが、メガネなことによって楽しみきれないのが悲しかった
3. 手術前日までの流れ
3.1 病院を決める
- まずは情報調査
- この辺りを調べた
- 以下の要因から「品川近視クリニック」に決定
- (他と比べて)値段安め
- 比較サイト的には他の病院の相場が60~80万のところ、~50万となっていた
- 保証期間が長め
- 比較サイト的には他の病院の相場が3ヶ月~1年のところ、3年となっていた
- 症例数が多い
- 比較サイト的には最多(6万件)だった
- アクセスが良い
- 最寄駅から乗り換えなしで行ける
- (他と比べて)値段安め
- ネット予約はなかったため、電話で予約
- 5/1ごろ電話して、5/12(日)に予約を取れた
3.2 初回検診
- 5/12に初回の検査を行った
- この検査でICLができるかどうか、するとしたらどういう条件でやるかを調べる
- 検査は、待つ→名前を呼ばれる→機械で何かの検査→待つ を無限に繰り返していた
- 検査が終わった後、ICLが可能なこと、ICLのリスクや値段など改めて説明された
- オプションは主に以下の三つ
- 近視度数-5D未満か以上か
- -5D未満の場合、両目で46万円
- -5D以上の場合、両目で53.7万円
- 度数の悪い右目は-5D以上を覚悟していたが、どちらも-5D未満でいけた
- 近視用レンズか乱視用レンズか
- 乱視用レンズの場合、片目あたり+5万円
- 近視用レンズは発注から1週間~1ヶ月で届くとのことだが、乱視用レンズは~3ヶ月かかるとのことだった(オーダーメイドのため)
- 自分は軽い乱視が入っていると思ったが、検査の結果視力矯正だけで対応できると言われたため、両目とも近視用レンズにした
- 手による執刀か、レーザーによる執刀か
- 手の場合、医師が目にメスを入れ切開する: これがデフォルト
- レーザーの場合、レーザーで目を切開する: 手による切開に比べて、確実に狙った場所に切開ができるため、より安全と説明された。また、感染症リスクも少ないと言われた
- 価格は+30万円
- グイグイ押されたが、手と比べて何%くらい感染症の罹患率が少ないのか質問したら「わからない、データとってない」と回答されたので断った
- 近視度数-5D未満か以上か
- 聞いたリスクは主に以下
- ハローグレアはほぼ起こるという話
- https://www.icllife.com/icl-haloglare/ これ
- これはICLレンズの構造上ほぼ起こるという話だった。実際術後起きている
- ただ、これはだんだんと慣れて気にならなくなるとのこと
- たまにレンズのサイズが合わないという話
- 通常のコンタクトに比べて、サイズの種類があまりないらしく、人によってはサイズが合わなくて思ったような見え方にならない、最悪摘出が必要になるとのこと
- 自分が選んだ病院では、サイズが合わない場合の摘出は保証内だったため受け入れた
- 感染症リスク
- どうしても感染症のリスクがあるらしい。0.1%ほど。
- 1/1000で失明に近いことが起きるのか〜とも思ったけど、これを気にすると一生手術できないので受け入れた
- 老眼のリスク
- 老眼の原因とは違う箇所に行う手術のため、40を超えたあたりから老眼が普通に出始め老眼鏡が必要になる
- このこともあって、30代後半の人がICLを行うはあまりおすすめではないらしい(結局すぐメガネが必要になるため)
- ハローグレアはほぼ起こるという話
- 手術までのスケジュールや術後の注意点を聞いた
- レンズが届いてから手術日を決める
- 手術日の翌日、1週間後、1ヶ月後、1年後、そこから毎年定期検診が必要になる
- 手術3日前から指定の目薬で目の中の細菌を減らしていく必要がある
- 手術後は1週間ほどさまざまな制限がかかる
- 手術後は頻繁に目薬が必要(感染症予防のため)
- 洗髪、洗顔は3日後まで禁止
- 首から下のシャワーはok
- 術後から1週間は支給されるサングラスを常時かけてる必要がある
- 黒いサングラスではなく、透明なサングラス(おそらくUVカットとか、水滴が目に触れないためのもの)
- 術後から1週間は寝る際にプラスチックの眼帯をつける必要がある
- サージカルテープで固定する形で、結構ゴツい
- 無意識に目に触れて感染症を起こすのを防ぐため
- その他運動や運転などの制限がある
- オプションは主に以下の三つ
- 全ての検査を終え、ICLを受けることを承諾した。レンズ発注のために前金19万を支払う必要があるため当日支払った
- クレジットカードが使えた
- 必要あればローンも組めるとのこと
- 13時からの予約で17~18時ごろ解放だったはず(もろもろに4時間以上かかった…)
- 瞳孔を開く薬の効果が継続しており、帰宅時外が眩しすぎて目を開けなかった
- 可能なら付き添いがいた方が安全
- 視覚にハンデを持つ人の気持ちがわかった
3.3 手術日の決定、手術前の準備
- 初回検診から5日後ぐらいに、レンズが届いたと電話がかかってきた
- その電話口でそのまま手術日と翌日検診、1週間後検診の日程まで全て決めた
- 6/1(土): 手術日
- 6/2(日): 翌日検診
- 6/9(日): 1週間後検診 とした
- 手術3日前から、1日五回点眼を実施
4. 手術当日の流れ
- 10時30分からの予約のため時間通り向かった
- 当日の持ち物
- 初回検診で発行した診察券
- 3日前から点眼していた目薬(持っていくことを強制された)
- ICL手術の承諾書(捺印済み)
- まずは簡単な検査を実施した(眼圧?)
- ロッカーに手荷物を全て預け、支払いを済ませ、手術待合に並び始める
- そこから約2時間座りっぱなし&目を瞑りっぱなし
- その間10分おきくらいに看護師さんがやってきて目薬を挿して去っていく
- 瞳孔を開く目薬から始まり、感染症予防の目薬、最終的には麻酔の目薬に
- 暇だし肩は凝るしこの時間が手術よりも辛かった
- その間10分おきくらいに看護師さんがやってきて目薬を挿して去っていく
- やっと手術室に入り、手術を行った
- 私服で入れるが、フード付きや静電気が発生しやすい服装はNG
- 椅子に座らされ流れ作業で手術が終わった
- 手術中は施術する目だけが開いた状態に
- 器具で目を瞑らないように固定される
- 常時水が流し込まれ潤ってる感じ
- 消毒→麻酔→レンズ埋め込み→洗浄 と流れるように実施。この間約3分
- 目は開きっぱなしだが、常に濡らされているためぶっちゃけあまり何も見えない
- レンズ埋め込み中は特に目を押される感覚と視界が濁る感覚があった
- 麻酔がちゃんと効いているので痛みはなかった
- ↑を両目続けてやって終了。約10分で手術室から退室
- 手術後は休憩室に連れて行かれて30分くらい目を閉じて休憩していた
- 眼圧下げる薬を飲まされた
- 少し目が痛かったが、メスを入れた傷が痛むというより目が乾燥して痛む感じだった
- 麻酔等で目が乾きやすくなっている状態らしい
- 休憩後簡単な検査を行い、問題ないことが確認されて目薬と今後の過ごし方の説明を受けた
- 傷が開く可能性があるので、目を強く瞑る、強く鼻をかむなどは控えるように言われた
- 食事制限等はなし
- 手術当日は1時間に1回、5分おきに3つの目薬を挿すように指示を受けた
- この目薬は今後1週間挿し続けることになる
- 日常生活は常に保護サングラスを着用
- 寝る時は眼帯着用
- 運動は控える。運転は厳禁
- 洗髪洗顔は術後3日後から
- ↑の内容は目薬以外の話は全て事前の説明で聞いていた通りだった
- 10時半受付を済ませ退院は13時ごろだった
- そのまま帰宅
- この日も瞳孔を開く目薬の効果が継続しており、眩しくて何も見えない状況
- 妻に迎えにきてもらい、手を引かれながら帰った
- この日も瞳孔を開く目薬の効果が継続しており、眩しくて何も見えない状況
- その日は寝る直前までずっと、目がすぐ乾き視界がぼやける状態だった
- 一時間毎の目薬が非常に面倒で、昼寝などもあまりできなかった
- 眼帯をつけて就寝
5. 手術後の流れ
- 朝起きたらめちゃめちゃ視界がクリアだった。常にメガネをつけている感覚
- 翌日検診に向かった
- 初回検診の時に受けたような検査を行い、医師に直接目を診てもらって問題ないと言われた
- 視力が0.01以下→2.0になってた
- 翌日検診は拘束時間1時間弱で終了
- いまここ。次は1週間後検診、1ヶ月後検診、1年後検診と続く
6. 手術後の視力と生活の変化
- 前述の通り、両目とも0.01以下→2.0となった
- ぶっちゃけ良くなりすぎている。PC画面を見てたりすると疲れるかも
- 画面を長時間見る人向けに、あえて0.7くらいの視力を目指したICLもあるらしく、「遠くを見る必要はないけどICLはやりたい」って人はこっちでも良いかも
- 物の見え方はかなり変わった
- シャワーに入った時浴室の汚さにビビる(普段全く見えなかった)
- 光を見るとハローグレアが出る。正直まだ気になる
7. 手術のメリットとデメリット
メリット
- メガネの着用が不要になる
- 非常時にメガネが不要なことは思ったよりも安心感がある
- レーシックと異なり、可逆なことの安心感
- 何かあったらレンズ抜けばいい という安心感
- 他の視覚矯正と併用できる
- 普通にメガネとかコンタクトをつけるのはokらしい
- 今後視力が変化しても対応できる安心感
- お手入れ不要
デメリット
- やっぱり約50万の出費は大きい
- 手術前後の対応が面倒(それでも他の手術よりは楽?)
- 結局老眼にはなるので、一生メガネ不要とはならない
- ハローグレアがどうしても発生する。気になる
- 年一の定期検診が発生する